
「炭酸水って高血圧に悪いって聞いたけど、ほんと?」「毎日飲んでて平気かな…」
こんな声、私の病院でもよく聞きます。
私自身、看護師として高血圧の患者さんに接していて、炭酸水に関する相談を受けることも多くありました。
無糖の炭酸水は基本的に安心ですが、飲み方や商品によっては注意が必要な場合もあるんです。
この記事では、炭酸水と高血圧の関係をリアルな視点で解説していきます。


炭酸水は高血圧に悪い?その真相とは


炭酸水って高血圧に悪いの?と心配になる方もいるかもしれませんね。
実は、無糖の炭酸水であれば血圧に悪影響を与えることはほとんどありません。
「炭酸飲料」と「炭酸水」は別物で、砂糖やカフェインなどが含まれていない炭酸水は、体にやさしい飲み物のひとつなんです。
ただ、飲み方や体質によっては気をつけたいポイントもあるので、その点はこのあと詳しく紹介していきますね。
ポイント
- 無糖炭酸水は高血圧に悪くない
- 糖分・カフェイン入りの炭酸飲料とは別物
- 体質や飲み方によっては注意が必要



炭酸水って、血圧に悪いんじゃないんですか?



無糖の炭酸水なら基本的には心配いりませんよ。砂糖が入っているかどうかが大事なんです。
炭酸水が血圧を下げるって本当?


炭酸水には血流を促す作用があると言われています。
無糖の炭酸水を飲むと、胃腸が刺激されて血流が良くなり、結果的にリラックス効果が得られることがあります。
このリラックスが自律神経に作用して、血圧の安定にもつながる可能性があると考えられています。
ただし、直接的に血圧を「下げる」と断言できる明確な根拠はまだありませんので、あくまでサポート的な位置づけで取り入れるのがよいでしょう。
ポイント
- 炭酸の刺激が血流を促す可能性あり
- リラックス効果が自律神経を整える
- 血圧を直接下げる科学的根拠はまだ不十分



炭酸水って、飲むだけで血圧が下がったりするんですか?



即効性は期待できませんが、体にやさしくて続けやすい飲み物なので、習慣にするのはおすすめですよ。
高血圧におすすめの炭酸水はどれ?


ポイントは「ナトリウムが含まれていない」ものを選ぶこと。
高血圧が気になる方には、「無糖・無カフェイン・無ナトリウム」の炭酸水がおすすめです。
一見シンプルに見える炭酸水でも、実は微量の塩分(ナトリウム)が含まれているものもあります。
パッケージの裏面や栄養成分表示を確認して、「ナトリウム 0mg」などの表示があるものを選ぶと安心です。
ポイント
- 無糖・無カフェイン・無ナトリウムを選ぶ
- 成分表示の「ナトリウム量」に注目
- 味付きタイプは人工甘味料にも注意



炭酸水って、どれを選べばいいのか迷っちゃいます…



選ぶときは成分表示をチェックして、ナトリウムや糖分が入っていないものを選ぶと安心ですよ。
炭酸水と他の飲み物を比較してみよう


炭酸水は甘くない分、他の飲み物と比べて血圧への影響が少ないのが特徴です。
例えば、清涼飲料水やスポーツドリンクには砂糖やナトリウムが含まれていることが多く、飲みすぎは高血圧の原因になることも。
一方、無糖の炭酸水は添加物が少なく、余計な負担をかけずに水分補給ができます。
緑茶や麦茶なども血圧対策に適していますが、刺激が少なく飲みやすい炭酸水は、日常的に取り入れやすい選択肢として注目されています。
ポイント
- 清涼飲料水やジュースは糖分やナトリウムが多め
- 無糖炭酸水は成分がシンプルで体にやさしい
- 緑茶・麦茶と併用してもOK



水以外にも血圧に良い飲み物ってあるんですか?



はい、麦茶や緑茶などもおすすめですよ。炭酸水と一緒にうまく取り入れていきましょう。
炭酸水を飲むおすすめのタイミング


炭酸水は、朝や食後に飲むと特に効果的です。
朝に飲めば、胃腸が刺激されて体が目覚めやすくなりますし、食後に飲めば、消化をサポートしてくれる効果も期待できます。
ただし、空腹時に冷たい炭酸水を一気に飲むと胃に負担がかかることもあるので注意しましょう。
飲むときは、常温か少し冷たいくらいの温度が体にやさしくておすすめです。
ポイント
- 朝は目覚まし、食後は消化促進に役立つ
- 空腹時や冷たすぎる炭酸水は控えめに
- 飲み方の工夫で体にやさしく続けやすい



いつ飲めば炭酸水の効果を感じやすいんですか?



朝や食後などのタイミングがベストですよ。冷たすぎるときは常温にして飲むのもおすすめです。
炭酸水を上手に活用するコツ
炭酸水って体に良さそうだけど、どうやって飲めばいいんですか?
飲むタイミングや選び方を意識すれば、高血圧の方にも安心して取り入れられますよ。
「水分補給」として飲むときの注意点
炭酸水は爽快感があって飲みやすいですが、水分補給のメインとして使うなら注意が必要です。
強い刺激のある炭酸水は飲みすぎると胃腸に負担がかかる場合があるため、日常的には無糖・無香料・微炭酸タイプを選ぶのがおすすめです。
ポイント
- 水分補給には無糖・無香料の炭酸水を選ぶ
- 空腹時や胃の不調時は控えめに
- 刺激が強いものは1日1〜2本までが目安
ダイエット中に取り入れる場合のポイント
ダイエット中は間食を減らす目的で炭酸水を使う方も多いですよね。
炭酸の「満腹感」を利用するのは有効ですが、甘味料入りの炭酸飲料は逆効果になる場合もあるため注意が必要です。
ポイント
- 満腹感で食べ過ぎ防止につながる
- 「ゼロカロリー」でも人工甘味料入りは避ける
- 炭酸水だけに頼らず、栄養バランスも意識
外食時や外出先での選び方
最近は外食やコンビニでも炭酸水が手に入りやすくなりました。
ただ、エナジードリンクやフレーバー炭酸水にはカフェインや糖分が含まれるものもあるため、成分表示は必ずチェックしましょう。
ポイント
- ナトリウムや糖分が入っていないものを選ぶ
- エナジードリンクや「ゼロコーラ」系は避ける
- 無糖・無カフェインの表示をチェック



選び方さえ気をつければ、炭酸水ってかなり使えそうですね!



そのとおりです!日常生活の中で無理なく取り入れていきましょうね。
高血圧の人が避けたい炭酸飲料の種類


炭酸水は大丈夫でも、すべての炭酸飲料が安心とは限りません
ここでは、高血圧の方が控えたい種類の炭酸飲料を3つに分けて解説します。
加糖タイプの炭酸飲料(清涼飲料水)
砂糖を多く含む炭酸飲料は、過剰な糖分摂取につながり、肥満やインスリン抵抗性を引き起こします。
こうした代謝異常は高血圧を悪化させる可能性があるため、加糖タイプの炭酸飲料(コーラ・サイダーなど)はなるべく避けるのがベターです。
特に異性化糖(果糖ブドウ糖液糖)を含む商品は、血管に与える負担が大きいため注意が必要です。
カフェイン入りエナジードリンク
エナジードリンクに含まれる高濃度のカフェインは、交感神経を刺激して血圧を上昇させます。
高血圧の方にとってはリスクが高く、心拍数や不整脈のトリガーになるケースも報告されています。
「眠気覚ましに1本だけ…」という習慣が積み重なると、血圧コントロールに悪影響を及ぼすことも。
人工甘味料入り炭酸水の注意点
「カロリーゼロ・糖類ゼロ」の表示があっても、人工甘味料入りの炭酸水は安心できないことがあります。
アスパルテームやスクラロースなどは、腸内環境に影響し、耐糖能異常や血糖変動を引き起こすリスクが指摘されています。
血糖コントロールが乱れると、高血圧の進行にもつながる可能性があるため、摂取頻度や種類には注意しましょう。



ゼロカロリーの炭酸水なら安心かと思ってました…



人工甘味料はカロリーは少なくても、体への影響はゼロとは言えないんです。表示をよく確認しましょうね
まとめ|炭酸水は高血圧の人にも取り入れやすい飲み物
炭酸水は、無糖であれば高血圧の人でも安心して飲める飲み物です。
飲みすぎや冷たすぎるものを避ければ、炭酸水は血流を促し、リラックス効果や消化サポートなどのメリットも期待できます。
甘味料やナトリウムの多い炭酸飲料ではなく、あくまで無糖の炭酸水を選ぶことが大切です。
水分補給の一環として、炭酸水をうまく生活に取り入れていきましょう。
ポイント
- 無糖炭酸水は高血圧の人にもおすすめ
- リラックスや消化促進のサポートになる
- 飲み方・タイミングに注意して取り入れよう
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